介護施設で働く栄養士は、病院で働く栄養士と同じような性質を持っています。
勿論介護施設と言っても様々ですが、代表的なものとして老人介護施設を取り上げれば入所している人の中には糖尿病を患っていたり、歯があまり丈夫でなくもしくは入れ歯の方などたくさんの方が入所されています。
ですので、そこに努める栄養士はできるだけ個人個人に合わせたメニュー作りを求められます。とはいえ、さすがに一人一人に合わせることは難しいですからやはり病院のケースと同じようにいくつかの区分に分けられそれにそって献立がたてられることが多いようです。

また、もうひとつ病院と類似している点として医師や介護士との連携を取りながら食事を考えていく必要がある点が挙げられます。
特に老人の場合には、日によって体調が大きく変わってしまったりすることもあるので、しっかりと情報を伝達し合わなければなりません。顎や歯が弱ってしまっているからとあまりにやわらかいものを出し続けてはそれを助長するような結果になりかねませんから、ある程度自分でも医療に対する知識を持っている必要があるでしょう。そのために、栄養士の方が介護福祉士などの介護に関係する資格を取得することもあるようです。そうすることによって、実際に介護を行いながらその人の様子を知ることができますので、より的確な食事面でのサポートができるようになる可能性があります。

また、食事制限のある方も多くいますので、アレルギーなどを含めて十分に注意しておくことが重要です。
しかし、その施設に通う人や入所している人が健康に長生きしてくれる光景を見ることができ、そういったところにこの職場での楽しさがあります。
高齢者の方は、季節の行事における特別な食事を楽しみにしています。土用丑の日や、クリスマスはもちろんのことたまにおこなわれるバイキング形式での会食や夏場に出されるかき氷などは行うと必ずと言っていいほど喜んでもらえるものです。

しっかりと栄養面の管理をしつつもやはり生きる喜びである「食べること」ということがあまり阻害されないように配慮をしてあげることも大切なことと言えるでしょう。時には、話し相手になってあげることによってよりその人について知ることができますし、話を聞いてあげると高齢者の方は喜んでくれる方が多いです。
人と接しながらその人をサポートできるというのが魅力ではないでしょうか。